東京大学紫工会は、東京大学大学院農学生命科学研究科 生物・環境工学専攻、東京大学農学部 生物・環境工学専修(地域環境工学専修、生物システム工学専修)、東京大学農学部 農業工学科の同窓会です。
1927年(昭和5年)に農業土木同窓会として創立されました。その後の社会情勢や戦争による中断を経ながらも、1948年(昭和23年)に活動を再開し、現在に至ります。1984年(昭和59年)の農業工学科80周年を機に会則を制定し、以来、毎年総会・懇親会を開催するなど、組織の運営体制を確立してきました。
名称は当初「東京大学農業土木同窓会」でしたが、戦後まもなく「東京大学農業工学同窓会」と改称されました。さらに2000年(平成12年)4月からは、農学部のシンボルカラー「紫」にちなんだ「東京大学紫工会」を正式名称として採用しています。
活動面では、以下の取組を行っています。
- 同窓会報の刊行:昭和6~15年に17号。戦後は1985年(昭和60年)に復刊して以降、毎年発行。
- 竹中賞の授与:1992年(平成4年)から、竹中肇教授ご遺族からの寄付金を基に、卒業式当日に成績優秀者に腕時計を贈呈。
- 学部進学振り分け説明会への支援:駒場進振り説明会で使用する専攻紹介パンフレット制作費用の補助。
- 記念事業への助成:100周年記念事業や各種学科記念行事に対し、資金面から援助。
これらを通じ、紫工会は卒業生同士の交流を深めるとともに、在学生・後輩の学術・教育活動を支援し、農業工学・生物・環境工学分野のコミュニティの発展に寄与しています。
本文は、瀬尾康久先生「同窓会の歩み」(『百年の歩み 東京大学農業工学・生物・環境工学分野 生誕 100 周年記念誌』,平成12年)に基づき作成した。